「健やかな心と食」を考えさせられる、興味深い「カショオ」の書籍

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趣味

「健やかさ」とは?

誰もが予想しなかった新型コロナ禍に直面し、

私たちは「健やかさ」について考える機会が多くなりました。

この「健やかさ」というのは、本当に様々な要素を含んでいます。

単に「疾病または虚弱の状態にない」というだけの話ではありません。

肉体的、精神的、そして社会的にも安定した豊かな状態が保たれていないと、

本当に「健やか」であるとは言えないのです。

そのような「健やかさ」について、深く考えさせられる書籍に出会いました。

次の書籍は、「カショオ」、つまり

「過食嘔吐」という摂食障害に関するルポが、等身大の丁寧な視点で描かれています。

 

 

あなたもしるべき「カショオの世界」 Kindle版

内容紹介

 

私はこの「過食嘔吐」というのは、実はアメリカの医療ドラマ

(『グッド・ドクター 名医の条件』)きっかけで、

前にも興味を持って調べた事がありました。

ただ、その時に私が目にしたのは医師が症状を解説するような味気のないもので、

いまひとつ患者に対する共感や病気の理解ができませんでした。

しかし、今回の「カショオの世界」はまったく違う。

冒頭からルポの世界に引き込まれて、

筆者と一緒に「過食嘔吐」という摂食障害を持つ女の子に

インタビューをしているような気さえします。

最初に登場する女の子は158cmで体重は33kg…

「ガリガリに痩せた少年のような女の子」ですが、

帰り際に東京駅で5つのお弁当を購入します。

新幹線の中ですべて食べ、そして吐くのだそうです。

その彼女は、筆者と会う前に朝から水も飲まずにやってきましたが、

それは「1グラムでも痩せている自分を見て欲しいから」だと言います。

この話だけでも、一般的な生活を送られている方にすれば、かなり衝撃を受けませんか?

「なぜ、そんな事をするの?なぜ、そんな考えを持つの?」

そうやって、沢山の読者が疑問を感じるはずです。

実際、筆者もその疑問とストレートに、そして真摯に向き合っています。

私がそこで本当に面白いと感じたのは、

筆者が医学的ではなく、患者でもなく、あくまでも部外者として

客観的にSNSとインタビューを見定め、自分なりの仮説を導いている点です。

「考え方によっては、食べ物に依存しているんじゃなくて、

食べることに依存しているんだと思います。」

「食べたい痩せたいという欲求を同時に満たさなくてはいけない難しさが

彼らを苦しめているんだと素人ながらに感じたというのが率直な感想です。」

「私たち健常者には当たり前のことが彼女にとっては難しいことで日々苦しんでいるだと、

このインタビューできづかされました。」

こうしたありのままの姿勢で、

筆者は「カショオの世界」をゆっくりと、批判するでもなく、

提案するでもなく、抱擁をするように追っています。

スイッチが入る

インタビューを追っていくと、次のような言葉が見つかります。

「20歳そこそこの時、勤め先の人から体型のことを言われ摂食食害を発病。」

「鏡を見るのが辛くなっていたり、脳内は容姿の事ばかり。」

「明日も明後日も、私はきっと、自分の容姿のコンプレックスから抜け出す事が出来ません。

誰か、助けて。私、可愛くなりたかっただけなのに。」

ここだけ切り抜けば、何か壮絶な成長環境というより、

体型や容姿に対する日常的なストレスが、

「健やかさ」を失うスイッチになってしまっていると感じられます。

しかし、もちろん、誰しもが完璧な容姿や体型を持っている訳ではありませんから、

彼らはそのストレスの他にも特別な負の積み重ねが背景にあるという事になります。

そうした負の積み重ねは、筆者曰く、完璧を目指す人ほど多くなってしまうようです。

筆者が最後にそっと語った、

「頑張りすぎないこと」という言葉が、とても深く心に刺さります。

前に読んだ医学本よりもずっと、

「健やかな心と食」にについて、深く考えさせられる書籍でした。

どこで読めるの?

Amazonで販売をしております。

ぜひ、「健やかさ」について興味のある方に読んで頂きたい一冊です。

『あなたもしるべき「カショオの世界」 Kindle版』

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